照明の基礎:ルーメン(光束)とルクス(照度)

光束(ルーメン)

光束は、光源から放出される光の総量です。 単位:はルーメン (lm) という単位で表されます。 特徴: 光源そのものが放出する光の量を示すため、照明器具や電球のパッケージには、その製品がどれだけの光を放出するかという情報としてルーメンの数値が記載されています。

照度(ルクス)

照度は、ある面積にどれだけの光が当たっているかを示す単位です。具体的には、1平方メートルの面積に当たる光の量を示します。 ルクス (lx) という単位で表されます。1ルクスは、1ルーメンの光が1平方メートルの面積に均等に分布した場合の明るさを示します。 特徴: 照度は、特定の場所や面にどれだけの光が当たっているかを示すため、例えばデスクワークや読書をする場所の明るさを知るために使用されます。

光束と照度の関係

光束と照度の間には直接的な関係があります。具体的には、ある光源から放出される光束(ルーメン)が、どれだけの面積に広がるかによって、その面積の照度(ルクス)が決まります。たとえば、1000ルーメンの光が1平方メートルの面積に集中して当たる場合、その面積の照度は1000ルクスとなります。しかし、同じ1000ルーメンの光が2平方メートルの面積に分散して当たる場合、照度は500ルクスとなります。

ルーメンとルクス

まとめ

光の量や明るさを理解するための2つの重要な指標、光束と照度。光束は、光源から放出される光の総量を「ルーメン」という単位で示し、照明器具の明るさの基準として使用されます。一方、照度は特定の場所の明るさを「ルクス」という単位で示し、例えばデスクワークの場所の適切な明るさを知るために参考にされます。これらの指標は密接に関連しており、光源の光束がどれだけの面積に広がるかによって、その場所の照度が決まります。照明を選ぶ際や、部屋の明るさを調整する際に、これらの指標を理解しておくことは非常に有益です。